麓の観光案内所「夢創館」にて百名城スタンプゲット。お城関連のパンフレットが多数揃えられていて大変充実している。係の方に丁寧にお城への行き方を教えていただき助かった。
壺阪寺バス停からは曲がりくねった狭い山道を緊張しながらゆっくり運転。壺阪口麓の駐車スペースに車を停めて本丸まで息が切れるような急坂を登って徒歩15分。車でガンガン登った険しい山道の更にその上に幾重にも石垣が本丸を囲んでいる。しかも石垣の規模がいずれも巨大で圧倒されるは迫力。その石垣の高さ、大変な山登り必要な山頂付近にまで恐るべき量の大石を重機のない時代に運んできた建設当時の人々の労力に感嘆する。司馬遼太郎さんは「アンコール・ワットに入ったかのよう」と表現したが、私は山中のピラミッドだと連想した。高取城のあまりにも壮大な規模に感動してしまった。これは一度は見ておかなくてはいけない城の一つ。険しい山頂に位置しているので、山を歩ける脚力がある間に登っておかないといけない。百名城巡りをしていて、たくさんの城跡を訪問していると「これが百名城？」と首を傾げるような選定の城に当たることもあるが、高取城は日本の城跡のなかでも上位に位置する素晴らしい城の一つ。
さすがは三大山城の一角だった。備中松山城はすでに訪問済みなので、近いうちに岩村城にも登城したい。
壮大な山城を堪能し感動した後は、近いのでと「夢創館」の方におすすめされたキトラ古墳を見学してみた。
「夢創館」から車で5分くらいだろうか？ほんとにすぐ近く。キトラ古墳壁画は国宝に指定されているようで保存施設が莫大な資金をかけて作られているのが見るからにわかる。しかも入場無料。すぐ近くの山頂に佇む高取城石垣がなかなか手入れが行き届かなく苔むしつつあるところ、キトラ古墳施設の資金の潤沢さは対称的。
確かに日本の宝として手厚く保存するべき価値があるのであろう。当然本物を見ることは叶わないが、その施設の立派さでキトラ古墳の価値を推し量ることはできた。
