自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

ADDress岡山 多拠点宿泊システム

www.travelvoice.jp

アドレスとは月額4.4万円の定額で全国の宿泊施設を利用できるというシステム。ホテルとシェアハウスの間くらいな感じの宿泊施設。全国に多数の拠点が展開していてさらにどんどん増殖中らしい。話には聞いていたが、友人のHさんがアドレスを利用していて岡山〜高知に出かけるのでご一緒にどう?というお誘いに同行してきた。アドレスは会員だけでなくパートナーもある程度制約があるものの同行できる規約になっている。今回の旅行はアドレスを体験するのが目的でもある。

各地の宿泊拠点はそれぞれ個性が強く場所により随分違うらしい。共通しているのは部屋にTVが無い事。また、各部屋にトイレ、洗面台、シャワーはないので共用のを使うようになっている。タオル、浴衣等、歯ブラシなどのアメニティが無いこと。Wi-Fiが完備されている事。コスト節約してホテルなどよりも安い値段で提供できるらしい。

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公式HPから拝借

岡山のアドレスは町中にある一見普通の民家。昭和時代に建てられたのであろう木造一戸建て。玄関入ると土間で各部屋をつないでいる。二階への階段は近年見ないはしごのような急階段。防音性能は皆無で上階の足音のみならず隣家の話し声までよく聞こえる。昭和時代の田舎のおばあちゃんの家を思い出すような雰囲気。昭和レトロな建物はそのまま博物館になりそう。正直なところキレイな状態とは言えないし、清潔感を感じない人も多いと思う。

一階のトイレは故障中のようで、用を足すのにいちいちはしごのような階段をギシギシ音を立てながら上り下りする必要があった。意外なことに便器だけはリフォームさればかりらしくモダンなシャワー洗浄付きだった。そのような要件がアドレスにはあるのだろうか?

フロントのように常駐のスタッフは居ない。メールで指示されたとおりにエアコン室外機にくくりつけられたダイヤル式の鍵がついた小型の入れ物を開けると部屋の南京錠の鍵が現れる。当然チェックイン・チェックアウトの手続きは無い。問い合わせはメール・電話に頼るしかないのだが、それもイマイチ反応が悪かった。

それもそのはず古民家にガッチリした鍵がかかっているわけはなく申し訳程度に鍵がついているという状況。防犯に不安もあるような感じもするが、泥棒が狙うような金目のモノがあるようには見えない。宿泊する人を選ぶ施設ではある。逆に自由きままな雰囲気を気に入って長逗留している人も居るようすで、共同の冷蔵庫には食材が結構はいっていた。

結局二泊した間管理人らしき人を見かけなかった。チェックアウトは使ったシーツ・枕カバーを指定の場所に置いておくというだけだった。なんか留守中の人の家にこそっと泊まったかのようなあっけない宿泊体験だ。

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