昭和55年刊行
昭和8年から20年まで小学生から中学校生だった著者。
当時から「鉄道マニア」の目線で時刻表を精読。
日中戦争、太平洋戦争、敗戦へと進んだ時代
その時々の時刻表を紐解きながら
乗車した列車ともに世相を描写。
戦況悪化する中でももちろん
玉音放送前後でも鉄道が時刻表通りに走っていた事に驚いた。
基本的には娯楽小説だけど、少年の立場からの出版は珍しい。
とても興味深い内容でぐいぐい読まさせられた。
あっという間に完読できる。
多くの人に読んでもらいたいし、後世に残すべき貴重な記録小説。