自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

夜に星を放つ 窪美澄

 

夜に星を放つ 窪美澄
思うようにならない心をテーマに綴られた五篇の短編集。
それぞれの話につながる点はないが、いずれも星にからむエピソードがちょこっと入っている。
真夜中のアボガド:若くして双子の相方をなくした主人公、マッチングアプリで出会ったのは。
銀紙色のアンタレス:高一の少年は帰省先のおばあちゃんの家で幼なじみに告白されたものの。
真珠星スピカ:中学で虐めにあっている少女は交通事故で亡くした母親が幽霊として見えていた。
湿りの海:妻が幼い娘を連れて不倫相手の国アメリカへ行ってしまった男性の心情。
星の隨(まにま)に:小学4年生男児は両親が離婚。父親の再婚相手と生まれたばかりの弟と暮らしていた。

 

読みやすい文章でほんの2時間ほどで読了。
いずれも登場人物の心情描写が丁寧になされている。
窪美澄さんの著作は始めて手にしたがどの登場人物の言動にも共感できないし、独特の比喩表現は自分の好みではなかった。女性や学生にウケるのかな?図書館で1年3ヶ月待ちでようやく借りれた。世の中では評価されているんでしょうね。