自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

松代城・真田邸

2020年7月10日訪問

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復元された松代城 太鼓門と太鼓前橋

松代城
元は「海津城(かいづじょう)」武田信玄が北信濃支配のために築いた。1622年真田信之が入封それ以来「松代城」と改称された。
江戸時代以前の建物は残っていないが、平成16年に本丸太鼓門、北不明門(きたあかずもん)、土塁が復元されている。一部耕地として使用されていたものを撤去整備し本丸・二の丸・内堀、一部外堀が往時の姿を取り戻している。
現在は芝生が敷き詰められた市民憩いの場所の公園的雰囲気になった。ドラマの撮影にも使用されている。城全域で高低差がなく規模は大きくはないなため、ほんの30分もあるけば一通りまわれる程度の規模。
惜しむらくは城を案内するパンフレットが無い事。続・日本百名城はもちろんのこと、選定されていないところでさえ準備している城が多いところ「百名城」に選定されている松代城が専用のちらしを用意していないのは非常に残念である。観光協会にはぜひとも考えていただきたい。観光協会のホームページでお城の説明もさっくりと簡単なものなので、もう少し詳しく記述してもらいたいところである。

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真田邸
城郭施設ではないが、松代城に隣接して真田邸が残っている。

入場料400円。最近値上げされたようである。チケットには訂正した跡が明白。ホームページには200円と記述したま訂正されていない。(2020年7月現在)

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1862年9代藩主真田幸教が松代城の城外御殿として建てた。明治以降は伯爵となった真田家の私宅だったものが1966年当時の松代町に譲渡された。
2004年から2010年にかけて保存整備されて、江戸末期の御殿様式の建物が状態良くそのまま残されている。主屋の他表門、土蔵7棟を含めて当時の雰囲気を伝えてくれる貴重な建築。松代観光でこれは見ておかなくてはならない。現在も文化活動に利用されているようで好ましい。
なお、松代城の日本百名城スタンプは真田邸門前に用意されていた。

 

松代の町並み

松代は空襲を免れ、真田邸の他にも歴史ある建物が多数残っているいい雰囲気の街。
廃止された旧長野電鉄屋代線の松代駅舎はバス停として現在も使用されていて存在感を醸し出している。
それ以外にも松代藩鐘楼、真田邸、江戸時代からの古屋敷・民家多数など見どころは多い。
しかもそれらの多くが無料で見学できるのも好ましい。いずれも長野市が維持管理していて適切に補修されていて古い建物を残し利用していくという気概を感じた。


そのなかでも特殊なのが「松代象山地下壕」。太平洋戦争末期時の政府中枢を移設し空襲から逃すために長大な地下杭道が掘られた。あまりにもリアルに当時の掘削後が見学できて怖いくらい。

松代には「歴史的道すじ」が整備されている。その通り沿いに歩けば沢山の見どころを逃さないようになっている。歴史的道すじは地図上の色でわかりやすくしているだけでなく、実際の道路を同じ色で塗装して観光しやすいようになっている。観光案内図も素晴らしいし、それを説明してくれたNPO夢空間松代まち歩きセンターの職員の熱意も感じた。なんでお城に関してのみほったらかしのような状態なのだろう?
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復元された松代城 北不明門(きたあかずもん)

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真田邸表門

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真田邸内廊下

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真田邸内 絵襖

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松代藩鐘楼

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象山地下壕説明板