医療システムがより高度・広範囲に普及した2030年、
突如のAIシステムが暴走を始め人々を選別、必要無いと判断された人間の殺戮を開始した。
首相を筆頭にバタバタと街で倒れるペースメーカー使用者。
AIを運営する会社門前には抗議の群衆が押し寄せてきた。
その首謀者・テロ犯容疑者として追われるのは、開発者だった西村(大沢たかお)。
世の中に広く根付いたコンピューターシステム(AI)が想定どおりに動かない時のパニックをいかに描写するのか興味を持ち鑑賞したが、
実際には機能不全陥った都会の描写は大規模な渋滞のみ。パニックに陥った群衆の描写もイマイチでいずれも中途半端。
主人公が容疑者として逃げ回りながらも警察組織に捕まらない。
何度も絶体絶命のピンチに陥るものの奇跡的に包囲網を突破。
夜間航行中のフェリーから飛び降りても生き延びちゃう。
警察は容疑者にバンバン撃ちまくり、殺してしまう勢い。
主人公の反撃は警察システムをハッキングして思うがままに操る。
などなど 万事都合よく物語が展開でツッコミどころ満載。
AI暴走、日本全国大パニック!を描くのかと期待して鑑賞したものの
主には家族愛を描いた人間ドラマとして作りたかったみたいで、「結局AI暴走はどうなったのよ?」という印象。
「AI暴走ー東京大パニックを描くかのような」予告編は実態を表してなかった。