自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

グッバイ、レーニン! (2003)

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自分自身ドイツ語映画は初めて鑑賞したかも?
東ドイツベルリンが舞台。
ときは1989年、冷戦終了で東西ドイツを隔てていたベルリンの壁が崩される直前。
社会主義体制に邁進、猛烈な社会主義信奉者の母親クリスティアーネが心臓発作で倒れ昏睡状態に陥った。
8ヶ月後奇跡的に意識を取り戻した母にショックを与えると再び危険な状態になるだろうと医者に忠告された息子アレックスは西側社会体制に変わってしまったことを母に悟られないように工作する奮闘するコメディー。

仮にアレックスと同じような状況に置かれたとしても彼みたいに徹底して昔のような状況を作り出すのは難しい。
友人とニセのTVニュースを作ったり、食料品を昔の入れ物に詰め替えたりなどなど。
あまりにも母を想い気遣う気持ちがまわりの人たちを巻き込んで大騒動。
面白おかしく見せてはいるが、社会体制が一変する渦中に巻き込まれた東ドイツの人々は大変な思いをしたことは想像に難くない。
2003年公開。社会変革から14年まだ人々の記憶に壁の崩壊が色濃く残っている頃。
さらに時間が経つとモノ、クルマ、建築物、人々の意識など制作するのがだんだん難しくなるのだろうと思慮した。

本国ドイツで歴代の興行記録を塗り替える大ヒットを記録らしいが自分は未鑑賞だった。
図書館の上映会で鑑賞。コロナ感染対策で会場を定員の半分くらいの収容でかなり席は埋まっていた。
家庭のTVよりは大きいスクリーンを無料で鑑賞できるので、劇場で上映してくれない名作を楽しむにはいい機会になった。