魔女と過ごした七日間 東野圭吾中学３年生月沢陸真（つきさわりくま）は父親の月沢克司と二人だけで生活していた。
ある日突然父親が殺され、多摩川に浮いている状態で見つかった。
家族ぐるみでなにかと気にかけてくれる親友宮前純也とともに父親の通帳をしらべ、そこで多額のお金が振り込まれていた名前から開明大学病院の永江照菜（ながえてるな）を見つける。その線から「数理学研究所」の超人的にな能力を持つ羽原円華（うはらまどか）と出会い、事件の真相を探る素人探偵の七日間。
いつも通り東野圭吾さんの読みやすい文章でスイスイとあっという間に読了。
「魔女」シリーズ第３作かな？羽原円華の超人能力を認識しておくためにも前シリーズは読んでおいたほうがわかりやすい。とはいえ単独でも十分楽しめる。
月沢克司は元警察官。見当たり捜査といい、指名手配犯の顔写真を覚えて道端を通りかかる人の顔をひたすら眺めて探すという仕事をしていた。ところがAIの発達で仕事を辞めさせられてしまっていた。
警察は国民にしらせないまま密かにAIを活用し数千万人ものDNAデータベースを収集し「IDナンバーカード」とDNAで国民を完全にコントロールしようとしているという陰謀も興味深いテーマ。
