自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

鬼岳星空ナイトツアー

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 奈留港に備え付けられていたパンフレットに目が止まったので申し込んだ。キリシタン物語同様こちらも五島市観光協会が実施している。パンフレットには3000円と記されていたのが申し込むときには3500円!よく見ると奈留港のパンフレットは昨年の夏のまま更新されていなかった。19:55カンパーナホテル集合、最小催行人数二人で、今回は我々二人だけの参加だった。一般のタクシーを使用しての送迎でメーターの料金は片道1650円。15分ほどで鬼岳に到着。二人だけでの参加だったので、一人分はまるまるタクシー料金にかかっているということになる。
 鬼岳は山頂周辺が広く芝刈りされていて大きな立木がなく眺望が良好。福江の夜景を手中にできる。ツアーでキャンプに使うリクライニングチェアーを用意して頂いた。寝転がるような姿勢で楽ちんに観望できる。また防寒ジャンパー、毛布、懐中電灯、双眼鏡も貸し出ししていただいて準備は万全、気温は低かったが寒い思いはしなかった。宿を出発する際にはくもり空で星が見えるか心配していたが、運良く雲が切れて星空が見えてきた。夏の大三角を構成する星座や星の名前、カシオペアから北極星の見つけ方などを説明していただいた。主に説明していただいた年配の女性は始めて間がなく知識がまだ充分でないとご自身でまだまだ自信がない様子におっしゃっていた。たしかに「全く知らない人よりは少し知っている」レベル。まあ、内容やトークは洗練されていなかったが、道具をいろいろ準備いただいたし一生懸命頑張っている姿勢は伺えたので特に不満はない。
 当夜は天体観測するには条件が悪かった。19:33に月齢18の月が上がってきていて東側は星空が望めないし、空気中の水分量が多いみたいで薄くかすみがかかったような状況。条件が悪くて「降るような星空」という状況ではなかった。それでも30分くらいは観望してから鬼岳天文台へ移動した。
 天文台の60cm反射望遠鏡をのぞかせてもらったが、15分程度の観測時間。月と火星をちょこっと見ただけ。方言なんだか馴れ馴れしいんだか若いあんちゃん担当者の説明が内容も含めてイマイチな印象。時間も短いし月と火星だけではせっかくの大望遠鏡なのにがっかり。天体観測する際には徹底的に人工の光をなくして暗闇に目をならさなくてはならないところを天文台の入り口や天文台への通路など煌々と照明されていて天体観測する施設としては極めて無配慮なのが気になった。
 「鬼岳星空ナイトツアー」として五島の星空を案内するのはとても面白い取り組みだし、地域の特徴を活かしたいい企画だと思う。しかしながら自然相手の事なのでなかなか良い条件に巡り合うのは難しそう。現段階では天文台での案内も含めて高校の文化祭レベルの仕上がりなので天体観測のド素人くらいしか満足しないと思う。せっかく面白そうな取り組みなので活動を継続して今後に洗練されることを期待したい。

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