自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

五島旅行まとめ

 何年も前から五島列島には一度は行きたいなぁと思いつつ幾星霜。今年はコロナ禍で激減した観光客を呼び戻すため、長崎県が「長崎しま旅わくわく乗船券」を販売。3泊で2万円分として使えるクーポンを貰えるしかもホテルはGOTOトラベル割引併用なのでそのお得な威力は凄まじい。おかげで普段はなかなか泊まれない高級なホテルに泊まることができた。福江のGOTO TSUBAKI HOTELも長崎のhotel h2 長崎も築浅、お洒落で大満足だった。
「わくわく乗船券」の残り枚数が少なくなりつつあり、完売にならないか心配していたなか出発。12月1日に到着し無事「わくわく乗船券」入手した。滞在中の12月3日に完売したのでギリギリセーフという結果だった。
 今回は福江を拠点に福江島久賀島奈留島を回った。いずれにも共通するのがとにかく見かける人が少ないという事。観光客はもちろん地元住民の方もほとんど見かけない。こんな状況ならコロナ感染する心配はないだろう。残念な状況ではあるが、過疎化が進んでいる地方はどこも同じような状況と感じる。ちなみに五島市は昭和30年には92,000人だった人口が一貫して減り続いていて2020年には34,000人になっている。統計上では更に人口減と高齢化が進む予想となっている。恐ろしいくらいのペース。島を巡ってみると古写真では田畑だった斜面が今は完全に森に還っているし、放置された家屋の崩壊した姿が森の中に佇んでいる。最大の市街地である福江の活気のなさも特筆すべき状況。アーケードのついた商店街は半分以上がシャッターが閉まっているし、営業している数少ないお店も20時から21時くらいには閉まってしまう。コロナ禍で客が減ったところで営業意欲が失われているのか?そもそも客が居ないのか。
 思いがけなかったのは台風被害の影響が色濃く残っていたところ。そういえば今年の夏には「史上最強の台風が九州に接近する」と気象庁が警鐘をならしていたのが、西側海上に進路がずれて本土では被害がそれほどでもなかったね〜という話があったのを思い出した。九州本島からそれた強烈台風が五島列島を直撃したということ。影響された人口が少ないし、首都まで伝わるほどのニュースバリューがなかったということで聞こえてこなかったのだろう。被害にあったところの一日も早い復旧を期待する。
 五島を目にした人が口をそろえるのはとにかく海がキレイということ。確かに、なんの変哲もない小さい漁港やその岸壁がグリーン、ブルーと様々な姿を見せる。しかも透明度がすばらしく、浅い場所では海底がよく見えるほど。五島の海はどこもかしこも超絶美しい。ただし、その理由が人口減少も一つかもしれないと思うと切ない気持ちになった。
 今回は「わくわく乗船券」のおかげで福江にゆっくりと三泊し、周辺の島を訪れることができた。また機会があれば今度は上五島方面にもでかけみたいものだ。

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