自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

土気城・縣神社(あがたじんじゃ)

2020.6.15訪問
土気城址土気駅からクルマで数分、歩いても30分くらいで到達しそう。
太平洋と東京湾分水嶺に位置する標高100m弱の山並みは古代の交通の要衝だった。
そこをおさえる土気城址敷地には昭和時代「日航研修センター」が建てられ、その後その建物が居抜きで老人ホーム「ひまわりの郷:土気城址」として使われている。老人ホーム事務所に土気城址を見学しに来た旨事務所に断ってから敷地内を見学させていただいた。

おそらく本丸としての機能があったであろう最高標高の平地は「実城」と呼ばれている。
その他善勝寺曲輪、二の郭、三の郭、井戸沢曲輪、それらを取り囲む空堀がかなりの規模で残っていて往時の様子を偲ばせる。
城から東の谷筋へ抜ける「クラン坂」は切り通しの造作の痕も生々しく戦国時代に本格的に戦う施設だったことをうかがわせる。
展望台付き4階建て鉄筋コンクリートの建築物が建てられてしまってはいるが、全体の縄張りは驚くほどの規模で残されており城跡散策する甲斐がある。
駅から城跡に向かう道は旧城下町の雰囲気を色濃く残していて規模の大きいお屋敷が並ぶ。T字路が組み合わされるクランク形状もそのまま生活道路として現在でも使われている。
当日は照りつける真夏の日差しのような天気で散策したが周囲には鬱蒼とした巨大な樹木が茂っており日陰では意外と暑さをしのげた。しかしながら、草が生い茂る歩きにくいところも多いのでできれば冬季に訪問したほうが条件はいいだろう。
老人ホームとして使われているので観光地化するのは難しいかもしれないが、貴重でかなりの規模が開発を逃れて残っているので大変見応えがある。文化財として大切に保存・活用していただけたらと思う。

縣神社(あがたじんじゃ)
懸神社は土気城の北東方向約1.5kmに位置し土気城の鬼門方向を守る意味合いがあったらしい。
実際その東側は非常に急な崖であり砦としても十分に機能しそうな立地。
歴史の長い神社らしく大杉は大網白里市の天然記念物に指定されているとおり巨大で立派。
所在地は現在大網白里市土気飛地1876番となっているが、以前は土気町の飛地だったとのこと。

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昭和45年建立 当時の日航社長の署名

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縣神社(あがたじんじゃ)