初めて著者の本を手にした。
かなり尖った論客だった。
「エコ生活が環境を壊す」ので「リサイクルはしてはいけない」との主張
曰く
*ペットボトル、紙などをリサイクルするためには巨額の費用がかかる。
かつそれらはすべて税金でまかなわれている。
リサイクルには4000億円ものお金が動いている。
その税金・補助金マネーを獲得している業者・関係者を潤すために庶民がお金を取られている。
つまり「環境に良いからリサイクルしようね」と子供に教えるのはウソを教えている事。
*1本のペットボトルをリサイクルするには、回収・運搬・洗浄・再生成などなど
新しく石油から作る時の3倍の石油を使う。
石油の浪費を止めるためにはペットボトルのリサイクルは止めるべき。
*紙をリサイクルするには樹木から作るときに使う石油の量に比べて2倍の石油がかかる。
*牛乳パックも同様
*ガラスも同様
*ただし、アルミ缶だけはリサイクルするべし、なぜならボーキサイトは希少鉱物で高価格だから。
*レジ袋を止めることは省エネには関係ない。
「レジ袋は悪」という宣伝が「環境」をキーワードに成功している。
自治体が売っている「専用ゴミ袋」が存在している事がそれを証明している。
日本中のレジ袋を追放したとしても日本の石油消費量の1700分の1。
「一人の人間が一年間に使うレジ袋」と「一台の自動車が一時間に消費する」石油の量はほぼ同じ。
つまり「レジ袋を止める」という風潮はそれで儲ける人たちが「環境」キーワードが使った巧妙な仕掛けだ。
それ以外に
*日本の食料、特に主食穀類の自給率が他の国々に比べて著しく低いので危険、
休耕田をやめてできるだけ田畑を活かすように農業規制をゆるめる必要がある。
他には
*ダイオキシンは無害
*地球温暖化はしていない
*日本の環境は全く問題ない
など共感できない主張もあった。
日本人は表面的なことをさらっと見ただけで知ったような感じになって
真実を追求したり、物事を深いレベルで確かめず
マスゴミやお上、企業、宣伝などの情報に流されやすい人が多いように思う。
「環境」「エコ」に関する盛りだくさんの内容ながら、読みやく、ささっと完読できた。
いろいろな主張の人がいるとは思うが、
なにが本当は正しいことなのか?
考え方を見直すにはいいきっかけになると思う。
ぜひこの本を読んでいただいた方と感想を分かち合いたい。