自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

レベル7(セブン) 宮部みゆき

レベル7(セブン) 宮部みゆき

平成2年刊行
文庫版で657頁の大作
宮部みゆきさん長編第4作
宮部みゆき作品は多数読んでいたが、「レベル7」は初めて手にした。

いきなり冒頭が「夢のようなシーン」が伏線として描写。
その次のシーンは記憶喪失者が眠りから冷めて「何も訳わからない」状態なので
読み始めがいきなり理解しにくかった。

物語は失踪した女子高生を探すシングルマザーと
記憶喪失したカップルの謎解きのサスペンスが同時進行し、
それらがエンディングのクライマックスに向けて収斂する。

登場人物がいずれもみなさん極端な性格・言動のキャラクターでだれにも感情移入できない。
随所で説明するセリフ・手紙がくどい表現な印象。
読みながら途中で真犯人がわかっちゃったなぁ。
などなど
著者がキャリア序盤で執筆して力が入って書かれた作品なんだろうなと想像した。