自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

かがみの孤城 辻村深月

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かがみの孤城
同級生から壮絶ないじめに遭い不登校になった「こころ」女子中学1年生。
ある日自室の鏡が突然輝きだし、その中に吸い込まれてしまった。
その先は異次元空間の孤城だった。
同様に学校に通っていないと思わしき中学生全部で7人集められていた。
一年間その孤城に隠された「鍵」と「願いの部屋」を探し、見つけることができた者一人だけは「願いを叶えることができる」と狼の仮面を被った少女「オオカミさま」に伝えられた。
学校の同級生たちとはうまくいかなかった少年少女7人たちの、不可思議な孤城での交流。

大作。
謎だらけの前半から、それらが一気に収斂する終盤。
基本的に学生モノ、少年少女のドラマが苦手な私が途中から引き込まれ一気に読みたいと思わせられた。
非常に微妙で難しい中学生女子男子の心情がとてもよく書けている一冊。
辻村深月さんの小説は初めて読んだが、他著作も読んでみたいと思った。