自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

流浪の月  凪良ゆう

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 主人公の更紗(さらさ)は小学三年生の時に父親が急逝、母親は重たい荷物は持ちたくないと更紗を残して出奔した。叔母の家庭に引き取られるが、そこの長男中学生に性的虐待を受ける。ろくに睡眠を取ることもできず帰宅をためらう毎日。公園で時間を潰して帰宅をお暮らしていたある日、公園で本を読むふりをしながら小学生女子児童を見つめていた19歳の男子大学生、文(ふみ)の住むマンションに自らついて行き居着いてしまった。二ヶ月もそんな状態で生活した後事態が発覚、文は児童略取監禁の犯罪者としてい少年院に服役した。
 施設に引き取られ、高校を卒業後バイトしながら亮と同棲していた15年後の更紗。ある日カフェを経営している文を見つけてからの物語。
 環境の影響もあるにせよ、主人公や亮、文の行動や思考がどれも突拍子なく、全く共感できない。DV癖のある亮に対する行動もそうだし、カフェで働く文に対する行動もそう。正直苦痛に思いながらも読み進めてようやく読了。この本が話題、売れているのだから私とは違う感覚の人々が多いということであろう。図書館で480人待ちだから面白いのだろうと安易に購入してしまい大失敗だった。