江戸小石川療養所の医師・新出去定(にいできょじょう)は名医だが無骨で自己中心的。貧しい江戸の民たちを救うため寝食を削って働く。経費削減を命じる役人にも物怖じせず逆らう姿は「赤ひげ」と影で呼ばれていた。
長崎遊学から江戸に戻って幕府の御目見医になるつもりだった若い医師保本(やすもと)は、小石川療養所にに医院見習いとしてやってきたが、自分は「こんなゴミ溜め」のような所で働くべき人材じゃないと赤ひげに反発する。
山本周五郎の原作小説「赤ひげ診療譚」は未読。
自分には舞台劇を観る習慣は無いが、チケットを取っていた母親が急用で行けなくなったため代打で明治座まで行ってきた。
主演船越英一郎はもっと軽い感じの俳優かと思っていたら、予想に反して重厚・貫禄のある役を見事に演じていて印象が大いに変わった。御年63歳、いい歳の取り方をしている。なんと舞台初出演とのことだった。
原作が人情物語なのであろう。原作のエッセンスを抽出して80分+80分の舞台にしてるのだろうけど物語展開、ペースも含めて良くできていた。
正直舞台にはあまり興味がなかったけど、予想外にも観て良かったという印象。
たまには舞台鑑賞も悪くはないな。
塩キャラメルジェラート500円、現金のみでのお支払い。