自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

タラント 角田光代

タラント 角田光代
「みのり」は38歳の主婦。学生時代に被災地や難民キャンプなどでのボランティア活動に活発だったが、親友の死などを消化しきれずに若い頃の情熱を失い、今は気の合う夫と子供がいない静穏な生活を無気力に続けていた。
登校拒否の中学1年生の甥っ子「陸」、戦争で片足を失い義足の祖父と関わる中で気持ちが大きく動いていく。
戦争、ボランティア、義足、パラリンピック、登校拒否など多くのテーマを交えつつ登場人物の心情描写が深い。
自制が1999〜2020年を行き来する443ページの大作だが、読売新聞の連載小説だったらしくてなんか間延びする展開も感じた。図書館10ヶ月待ち。