終活中毒 秋吉理香子
SDGsな終活:極端に環境保護に熱心な中年女性は余命わずか、その遺産目的で近づいた男の顛末。
最後の終活:妻に先立たれた老年男性、疎遠だった息子が実家に来たが・・・
小説家の終活:ライバル小説家の遺作を入手した元売れっ子小説家の葛藤。
お笑いの終活:売れないお笑い芸人、余命わずかと宣言されてから挑戦した賞レース。
終活というべきか命がわずかとなった人たちをめぐる4つの短編集。いずれの話も驚きの結末であっという間に読了。とても良くかけている短編小説集。
「終活」のタイトルにひかれて秋吉理香子さんの小説を初めて手にした。文章は読みやすく、見事な物語展開でどれも面白かった。未読の方にもオススメ。別の本も読んでみたい。