自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

独学で簿記3級受験してみた

【簿記3級検定】
「簿記検定」は50年以上生きてきてこれまで全く興味がなかった。今でも経理・会計の仕事に興味があるわけではない。
なぜ突然受けてみようかと発想したのかと聞かれれば、年初にyoutubeリベラルアーツ大学で両学長が「資産運用するにあたって投資案件の財政状況や営業成績を読む力がつくので、今年の目標として勉強するといい」としていたのに触発されたからである。日本商工会議所のHPでは「ビジネスパーソンが身につけておくべき必須の基本知識」とある。一般的に150〜200時間くらいの学習時間、合格率50%くらい。それなら少し勉強すればなんとかなるだろうと参考書と問題集を2月に購入した。

【費用はテキスト3,117円+受験料2,850円】
試験内容がビジネスマンの常識レベルなら、自分でもちょっと勉強すればなんとかなるだろうと当初から独学するつもりだった。結局かかった費用は:教科書1100円、問題集1100円、電卓917円、受験料2850円の合計5,967円。

受験料を差し引けば3,117円。通信教育や専門学校に通えば数万円〜十数万円はかかるだろうし、当然ながら独学は圧倒的に安い費用で済む。
基本的に勉強はオーソドックスにテキスト(教科書)を読んで問題を解くの繰り返し。
面白いのはyoutubeに簿記3級勉強動画が数え切れないくらいアップされていること。それぞれが趣向を凝らして説明動画を作っているので自分の感覚に合う動画を探しながら大量の動画を鑑賞した。独学の教科書だけでは納得しにくい項目はyoutube動画講義に教えてもらうという形。専門学校に通うよりずっと合理的でしょう?無料だし。

私が一番お世話になったチャンネル。勘定項目を色分けして覚えるのが特徴。www.youtube.com

公認会計士のたぬ吉。ノリが良くて流れるような説明。www.youtube.com

両学長オススメなので、最初に見始めたチャンネル。動画が長め。www.youtube.com

【ネット試験は随時受験可能】
日商簿記検定は年3回の統一ペーパー試験だったところ、コロナ禍を受け2級と3級は2020年12月から全国のテストセンターでいつでも受験できるCBT試験が導入された。年に3回だけだったのが、ほぼ毎日のように受験できるようになった。受験する機会・場所が大幅に拡大されたので、その面で大変身近になっている。

「いつでも受験できる」ということで、私は逆になかなか受験する日を決められずズルズルと先延ばししてしまい結局7月になってしまった。
自由の身とはいえ野球観戦、旅行、時にはバイトに忙しい時期もある。そんな時は何週間も勉強を放ったらかしにしていた。

ずいぶん前から「そろそろ受験しなくてはなぁ」とおもいつつ「不確かな項目をしっかり潰してからじゃない申し込めないな」と。
申し込んだのは一週間前。「完璧に勉強して絶対満点取れるだろう」という心境にはいつ迄経っても到達できないだろうと観念し、受験を申し込んだのだった。
これまでもダラダラと勉強はしてきたが、受験日を決めるとそこまでの一週間は集中的に勉強できた。マリンスタジアムの野球観戦、映画鑑賞、読書を自重しての試験対策。自分は具体的な目標・締め切りを設定しないと行動できない人間だということをこの歳にして再確認。

【最寄りの試験会場は商工会議所のパソコン教室】
12:00試験開始。指定されたとおり、その10分前に会場の商工会議所パソコン教室に到着した。奇遇なことに会場はなんと自宅から徒歩3分。電車で移動したり、駅から長いこと歩いて辿り着くような試験会場に比べるべくもなく超convinient。移動する負担が無いのも精神的にすごく楽。
パソコン教室はそれほど広くないスペースに10台ほどパソコンが用意されている。意外にもほぼ埋まるくらいに人が向かっている。日商簿記検定試験だけでなくビジネスソフト講座、趣味系講座などなどたくさんのコースをそれぞれ受けている人たちの中に入ってパソコンに向かう。皆さん基本的に講師のレクチャーを受けるのではなく、パソコンを使ったオンライン講座?を受講しているみたい。一部レクチャー受けている人が居てその内容はダイレクトに耳に入る。年3回のペーパー試験に集った受験生の張り詰めた緊張感はないが、他人のレクチャーが気になる人には向かない環境。どちらが良いかは人によるだろう。
使うパソコンはテンキーが内臓されているノートパソコン。普段大画面17インチiMacを使っているので小さい画面は使いにくいかと心配していたが、画面が手元に来るのでそれほど違和感は感じなかった。キーボード・マウスもそれほど違和感無く使えて一安心。

www.pcci-school.com

【試験時間60分、終了して瞬時に結果発表】
本番の試験はネットでの模試と同じスタイルなので、あわてないで受験できた。
60分の試験時間はあっという間。一応50分くらいで一通り答えて、見直す時間があった。

ネット試験は試験終了と同時に結果が画面に表示される。70点以上が合格のところ、結果は82点で無事合格。一発合格で受験料を再度払わなくていいのがありがたい。なにより半年に渡って心の片隅で重荷になっていた事から開放されたのが非常に嬉しい。

試験結果をその場でプリントしてくれた。合格証はバーコードを読み込むとデジタルで表示されるのでそちらを参照するようにとのこと。コスト削減進んでいるなぁ・・・受験料もう少し安くしてくれても良いんじゃない?

簿記3級は企業活動を複式簿記で記録するルールの基礎を学ぶということ。聞き慣れない専門用語が多いし、やや癖の強い項目もある。ルールを覚えて、問題文の経理を処理するという練習の繰り返し。
投資案件の財務情報を読み解くチカラが上がったか?と聞かれて「ハイそうです」と言い切れない感じもあるが、多少知識が付いたことは間違いない。

自分は資格マニアではないし、基本的に勉強・資格試験は大嫌い。
簿記3級は誰でもそれなりに勉強すれば受かるレベルなので自慢できるような資格ではない。
とはいえ勉強して試験を受けるのが何十年?か振りだったので、逆に新鮮に感じた。
簿記2級はハードルがかなり上がる。この先勉強続けるかどうかはこれから考えよう。