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実父母に養育されない児童を保護している施設に設置された「ベビーボックス」。土砂降りの中傘もささずに現れ、ベビーボックスの前に赤ちゃんを置いてけぼりにした若い母親ソヨン。施設で働いている若い男ドンスと借金まみれのクリーニング店を営むサンヒョンは赤ちゃんを養父母希望者に斡旋する違法な商売をしていた。翌日思い直し戻ってきたソヨンは養父母探しに同行するといいだし、クリーニング店の配達用オンボロバンで一緒に国内あちこちを走り回ることに。その赤ちゃん引き渡しの現行犯逮捕を目論見、執拗に追いかけて監視している女性警察官二人。
2時間10分の長尺。もうすこし凝縮してくれたほうが見やすかったと思う。
身近でないので実感がわかないがモチーフのような子供達が社会問題になっているのだろうか？丁寧に登場人物の心情描写しているとは思うが、感情移入できるような登場人物は一人もいなかった。テーマがテーマだけにカタルシスを得られないが、共感する人も多いのであろう。とはいえ手放しで傑作とは評価できない出来。可もなく不可もなしといったところ。
是枝裕和監督、韓国で撮影された韓国語映画。ご自身で韓国語で意思疎通できるのか？通訳をつけているのか？それにしても映画作品を創るような活動を隣国で可能な才能には脱帽する。
シネマイクスピアリ水曜シネマデー1200円午前中の回で鑑賞。中年女性観客で結構な入りなのでびっくり。
