自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

ナイトメア・アリー NIGHTMARE ALLEY

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シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロ監督。ブラッドリー・クーパー主演。ヒロインはルーニー・マーラ演じるモリー。怪しい精神科医ケイト・ブランシェットが怪演。
時代は第二次世界大戦が始まろうとしている1940年代。怪しげなカーニバル一座に流れ着いた風来坊はブラッドリー演じるスタン。一座で読心術を習い、そのテクニックを磨いてモリーを伴い一座を抜け出した。高級ホテルでのショーを成功させたスタンだったが、欲にくらみ大金持ちを相手に更に詐欺的な仕事に手を染める。

150分の長尺。
終始おどろおどろしい、怪しげな雰囲気で物語が進む。ペテン師が主人公なのでハッピーエンドは無いだろうなと予想しつつ鑑賞していた。せっかくルーニー・マーラとともにショービジネスでそこそこ成功していたのだから、ほどほどのところで打ち止めにしておけば幸せになれたのではないか?とも思うが、そのように判断できないのが人間の性か・・・
予告編ではエレファントマンのような存在かと思わされた生き物がこの物語のキーになっている。
なんとなく結末を予想できつつ鑑賞したものの、スリルを味わいながら物語に引き込まれた。「人を騙してお金を得たとしても幸せにはなれないし、後悔することになるよ」との教訓的な一本か?

ナイトメア・アリーと原題そのままをカタカナで日本公開されていて、悪夢(をみる)アリーさん(女性)かと思ったら、正しくはNIGHTMARE ALLEY(悪夢路地・横丁)だった。このような作品こそ気の利いた邦題をつけてほしいものである。