もういちどベートーヴェン
中山七里
司法試験に合格し、さらなる勉強を重ねるため和光市の司法研修所に修習生として入所した天生（あまう）。同級生の修習生、岬洋介は司法試験をトップ合格しただけでなく、完璧な受け答えで皆が舌を巻く研修を重ねていた。二人は研修の一環で殺人事件の取り調べに立ち会った際、その事件の凶器から検出された唯一の指紋の持ち主：被害者の妻が被疑者として起訴されるべく取り調べられていた。被疑者妻は証拠にも関わらず無罪を主張していた。
司法試験をトップ合格しただけでだく稀有なピアニストとしての才能を隠し持っていた岬洋介。研修中極秘にピアノコンクールに出場。ピアノソナタを弾いている様子を表現する文章が独特で秀逸。
テンポの良い物語展開に惹き込まれ一気に読了した。とても良く書けているミステリー小説。
中山七里さんは今まで未読だった。最近ハマっているyoutubeチャンネルで紹介されていて知った次第。
月刊誌に12本連載を持っているという人気作家さん。1日ルーティンはほとんど食事・睡眠取らず執筆で埋められている。
「もういちどベートーヴェン 」がとてもおもしろかったし、他の作品もどんどん読んでみたい。
