ジョニー・デップ主演
1971年、戦争報道写真家のユージン・スミスは沖縄戦のトラウマにさいなまれアルコール浸りになり人生に嫌気が差していた。そんなところに日本の水俣病の実態をとってほしいと依頼があり現地へ赴いた。チッソ会社側から莫大な額を提示されての買収の誘いや大怪我をおう暴力による妨害にあいながらも「ライフ誌」に歴史的な写真を届ける。
ジョニー・デップは奇抜なメークや衣装・奇天烈な演技を封印、シリアスな写真家を熱演した。ヒロインは美波、脇を固める真田広之、國村隼らも好演。
今や過去の出来事と思いがちな自分とは縁遠い土地での公害被害だが、世界各地で似たような事件が繰り返されている。ハリウッド映画化されることにより愚かな人間への啓蒙となることであろう。