自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

きたきた捕物帖

きたきた捕物帖
江戸の下町深川を舞台に4篇の短中編から構成されている。深川元町の岡っ引き文庫屋の千吉親分がフグにあたって急逝してしまったため千吉親分が親代わりに育てていた北一(きたいち)少年は路頭に迷うことになった。突然身寄りがなくなってしまい文庫(厚紙製の箱)の振り売り(移動販売・行商)を生業にしつつも千吉親分の跡を継げるような一人前になれるよう周りの人々の助けを得ながら懸命に生きる姿が描かれた。
時代小説ながら面白く一気に読了した。続きがありそうな終わり方だったのでシリーズ化されそう。宮部みゆきさんの新しいキャラクターの今後に期待。