自由人の独り言

思いつくまま気まま日記

罪の轍 奥田英朗

罪の轍 奥田英朗

昭和38年、オリンピックを翌年に控えあちこちで突貫工事中の東京が舞台。
礼文島から東京に出てきた空き巣常習犯の青年「宇野寛治」。
幼少の頃、義父に突き飛ばされるクルマへの当たり屋をさせられていた経験が心身及び脳に障害として残っていた。周囲の人から莫迦と呼ばれ子どもたちからもからかわれていた。そんな寛治が礼文島を抜け出して東京に出てきてからの物語。周辺で起きた連続空き巣事件と小学生男子誘拐身代金脅迫事件。子供の無事を願いながら懸命に犯人を追う刑事達の姿が当時の風景・日常とともに生き生きと臨場感逞しく描かれる。

昭和38年現実に起きた吉展ちゃん誘拐殺人事件をモチーフとしていて、社会背景描写がとてもリアル。
砂の器」を連想させるような一冊。犯罪の動機にいささか疑問が残るところも似ている。しかし大作であることには違いない。読みやすい文章、物語に引き込まれ夢中になり一気に読了。昭和38年当時の世相、街角が色鮮やかな文章で表現されている。

奥田英朗さんの著作は初めて読んだ。別の本も読んでみたい。

ギフトエコノミー

ギフトエコノミー

The buy nothing, get everything plan.

Discover the joy of spending less, sharing more and living generously.

Liesel Clark

Rebecca Rockefeller

プラスチックを代表として世界中で大量に使い捨てされている資源。美しい海岸がゴミで埋め尽くされている状況にショックを受けた著者はモノを「買わない暮らし」を実践することにより環境への負荷を減らすと同時にモノを究極に買わないで「ゆずる」「受け取る」「感謝する」事により、お金でモノを買うより、豊かで満足した人生にすることができるという主張。
シェアする行動から更に一歩進んでコミュニティでモノを譲りあうことにより、捨てることを減らしモノを買わない生活。譲り合うコミュニティが生活満足度を向上させると。
本書で紹介・実践されている生活はあまりにも極端で実践するのは難しそうだが、そのエッセンスを汲んでなるべくモノを買わない、捨てないという生活を心がければ少しは現代日本社会の生き難さを軽減し環境負荷を減らせるかもしれない。

猛スピードで母は 長嶋有

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二篇の短編集からなる文庫本。
いずれも小学生を主人公にその目線で周囲の家族を描く。
登場人物はどこにでもいそうな人を極端にデフォルメしてかつ、主人公は小学生にしては妙に冷静で感情が表に出てこない。
簡易な文章でサラッと読了させるが、イマイチ心に残る要素が少なかった。
子供が登場するためか、有名私立中学の入試問題に採用される事が多いらしい。
著者の作品は初めて読んだ。
それほど悪くはないが、他の作品は読みたいとは思わなかった。

犬の散歩

新浦安の海岸をジョギング中、飼い犬に吠え立てられて驚かされた。

飼い主の中年男、保育園児くらいの子供と二匹を犬を連れていて、いずれもリードを離して犬に自由に走らせていた。
そのうちの一匹が私に走り寄ってくるなり吠え立ててきた。
その男、すかさず「こらっ****」と犬を叱りつけているかのような怒鳴り声を出していた。
迷惑をかけられた当方には何らアクションは無し。

本来リードを離して自由にさせていた当該中年男に責があるのだし、犬を叱る前にこちらに謝罪するべきだろう。
地元のジョギングコースにて非常識な犬の飼い主に遭遇して不快。

劇場版 奥様は、取り扱い注意

www.youtube.com敏腕スパイだった過去を持つ桜井久実(綾瀬はるか)は記憶を失って家庭内で主婦として専念している。その夫桜井裕司(西島秀俊)は実は久実を監視する公安警察だった。ラスト30分にようやくロシア組織の戦闘要員との戦いシーンになるが、それまでの90分は「幸せな」結婚生活の描写が続いてあまりにもだらだらと冗長。
岡田健二演ずるカフェバー店長の存在も鶴見辰吾演ずる多重エージェントも意味不明で物語展開にほぼ影響なし。同名テレビドラマシリーズの存在は認識していなかったが、見ていた人には面白いのかもしれない。初見の身には物語展開もエピソードも無駄が多い。見やすく面白い映画にするには全体を90分くらいに尺を短くしてテキパキとほしい。正直映画としての出来はいまいち。

綾瀬はるかの美貌を鑑賞するだけの一本。
イオンシネマ市川妙典にて鑑賞。57席の劇場で観客二人。

岡大海 逆転サヨナラ2ランホームラン

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2021年4月21日 ZOZOマリンスタジアム

ロッテ6−5日本ハム

ファイターズの先発は伊藤大海。期待の大型ルーキー!安定した成績を残しているながらも打線の援護がなく未だ未勝利。6回までロッテを無失点におさえる。

対する千葉ロッテの先発は小島。5回に近藤に3ランを打たれるなど捕まり5回7被安打4失点。

6回表に登板した東條は4連続四球押し出しで更に一点献上。点差が0−5に開いた。この時点で敗戦の覚悟完了。残った1アウト満塁のピンチを田中靖洋が抑えたことからやや流れが変わったか?

7回裏:続投の伊藤大海が中村奨吾四球、安田尚憲に2ランホームランを打たれて2−5。更に角中のタイムリーで3−5と2点差に。

8回裏中村奨吾のライト犠飛で一点差まで詰め寄る。

9回表は佐々木千隼が三者凡退に抑えて迎えた9回裏。

山口:三振、藤岡:四球、吉田裕太:中飛の2アウトランナー1塁、スタメン出場していたものの3打数無安打の岡大海が打ったセンター返しはバックスクリーン前フェンスをギリギリ超えて逆転サヨナラ2ランホームランになった。

岡のホームランは想定外。強風にさらされ寒さに凍えていたところを一気に体が温められた一発だった。

ロッテの逆転サヨナラホームランはなんと20年振り!20年前のボーリックナイトはTV中継見ていたことをよく記憶している。延長10回表に3点取られて敗戦覚悟完了したところ10回裏ノーアウト満塁からボーリックが奇跡のお釣りなし満塁さよならホームランだった。

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一塁側S席での観戦。自分のすぐ後ろで常連らしき人たちがでかい声でずっと喋ってて煩かった。私の真後ろに座っていた太っちょは一人のときでも「ストライク!ボール、藤岡の守備なんとかしろよ、あー、うー、ギャー」と私の頭の後ろ大声で叫び続けてたまらん状態だった。しかもビールが進むに連れて音量が大きくなっていく。
早々に帰ろうかと思慮しつつも我慢し、結局試合終了まで頑張っていたおかげで劇的な幕切れに立ち会うことができた。自分の忍耐力を褒めたい。

 阪神ファンみたいに集団ではないけど、少人数で大声だしているマリーンズ常連も居るということで・・・ 

GW観客数制限5000人

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新型コロナウイルス感染拡大に応じて、千葉ロッテマリーンズはGW期間中のマリンスタジアム開催試合、観客数を5000人に制限すると・・・

書き入れ時に制限を強化しなくてはならない状況、球団経営に与える影響も大きいだろう。

大阪に続いて東京も緊急事態宣言を調整中、こんな状況でオリンピックを開催できるのだろうか?